黒水仙

「黒水仙
韓国映画のDVDを見た。

シュリみたいに朝鮮戦争と南北の対立を主題にしている。
殺人事件を探って行くうちに、黒水仙というコードネームを持つ
女スパイと、彼女を救った一人の男、その幼友達の3人と
収容所にいた男(後に殺された男)の数十年に及ぶ不幸な関係を
徐々に浮き彫りにして行く、というストーリー。
こう書くとありきたりでつまんないのだが、それは私の
筆力のせい。
韓国の名優達がものすごく丁寧に緻密な心情描写を演じているお陰で
とても良い映画だと思った。
どの俳優も見たことがあると思ったので調べてみたら、
刑事役はすごく渋くて内藤剛志っぽい人だったんだけど、
なんと「ラストプレゼント」でコメディアンで主人公の死にゆく
女性を愛しながらも傷つけ続けてしまった夫役をしていた人だった。
どっちも名演技。
水仙の女性は「我が心のオルガン」でとても綺麗な女教師を
やって、今公開中の「純愛中毒」で主演している女性。
個性的な美人で、見終わった後もとても印象に残るような
演技をする人。
後はアンソンギというかのペヨンジュンも我が師と仰ぐ
稀代の名優。何となく渡哲也っぽいかも。


ただラストが私にとっては今ひとつ。
どうしてかと言うと、元スパイの女性がアンソンギ演じる
男性を救うために、蜂の巣状態に警察の機動隊に
撃たれて死ぬのだが、その男性が「その人にさわるな!」と
言って、彼女を抱き上げて去って行く(あたりも黙って
モーゼの海か珍島?の海みたいに別れて通して行く)という
シーン。
絶対どっかで見たけどでも思い出せない、そんなもどかしい
ようなシーンだったのだ。
どの映画(orドラマ)だっけ…?T^T
ラストがもう少し違っていれば大満足だったなぁ。